2009年07月24日
ドラクエ 堀井雄二の職人技は、仮想社会の神となる。
不況下で「巣篭もり消費」がトレンドになっている。そのため、ネットショッピングは好調を持続し、アマゾン(訴訟を抱えて増益ではないが)や楽天は好決算となった。

そんな日本で、この夏、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」がNintendo DS対応で発売された。販売は絶好調。
ドラクエ9:発売2日で234万本販売 過去最高の前作上回る出足
DSは家庭に一台ではなく一人一台といわれているだけに、販売数も飛躍的に伸びるだろう。ワイヤレス通信を利用して家族同士で楽しめる機能があるので、複数本を購入する家庭もあると思う。
オタクオヤジはもちろん、このドラクエ9にすっかり嵌った。携帯電話のように持ち歩き、暇を見つけてはスイッチをいれる。現在、脱獄に成功したところ。どの程度の進捗なのかよくわからないが、かれこれ70時間近く冒険している。
ドラクエ9はシリーズ最高傑作だとおもう。かつてドラクエに酔ったときと同じ、懐かしい感覚に浸っている。小さい画面の中にめくるめくような冒険の世界の広がりをイメージできる。メインとなるキャラに自己投影し、物語の主役になりきっている。
ドラゴンクエストの生みの親、堀井雄二はシリーズ発売から20年以上を経て最高傑作を完成させた。自家薬籠中というのはまさにこういうことをいうのだろう。プレイヤーの泣き所をすべて知り尽くして作品に反映させている。最新のCG技術を駆使しているのにその技術に溺れていないことも素晴らしい。
最近のゲームはやたら3Dに頼り、リアルさを追求しすぎる。3D画面が激しく揺さぶられると船酔いを起こすオヤジは、これには閉口するほかない。実写さながらのリアル表現は最初驚くがすぐに飽きる。むしろ、イマジネーションを喚起しないのでゲームの奥行きが出てこない。
こういう測定しにくい要素を、堀井は見事に掴みきり、ゲーム製作に生かしている。これは、デジタルの中から生まれるアナログの要素を抽出する、ある種きわめて特殊な職人芸ともいえる。
こういう能力をもった人はデジタル化し続ける現代社会には希な存在である。そしてそれだけに社会に重用される。マン・マシンインターフェイスを構築することや、たんにSE的な能力とは少し異なるように思う。
もっと深いところで人間を知っていなければ、ゲームやインターネットという仮想空間に人の居場所を築くことはできない。堀井のもっている職人技とは、今後も増え続け社会に必要とされる仮想社会を構築するのに無くてはならない能力なのである。この能力、この仕事をなんと呼ぼうか。ゲームデザイナーでは充分に言い表せない。すこし長いが仮想社会設計士なんていうのはどうだろう。
グーグル「lively」がもたらす仮想社会のカンブリア爆発
ひところ話題となったセカンドライフは低調なままだが、Googleの仮想社会はどうなるだろう。ネットの仮想社会の決定的な弱点は手持ちぶさたなことだ。「いったいなにをせよ」というのか。人間とは意外にも受け身の存在なのだ。目的もなく他人とコミュニケーションを取ろうと思う人はたぶん少数派だ。
堀井雄二が仮想社会を構築したらどんな世界を作るだろう!!
追伸:すれ違い通信はいっこうに繋がらず。高山では無理なのか??

そんな日本で、この夏、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」がNintendo DS対応で発売された。販売は絶好調。
ドラクエ9:発売2日で234万本販売 過去最高の前作上回る出足
DSは家庭に一台ではなく一人一台といわれているだけに、販売数も飛躍的に伸びるだろう。ワイヤレス通信を利用して家族同士で楽しめる機能があるので、複数本を購入する家庭もあると思う。
オタクオヤジはもちろん、このドラクエ9にすっかり嵌った。携帯電話のように持ち歩き、暇を見つけてはスイッチをいれる。現在、脱獄に成功したところ。どの程度の進捗なのかよくわからないが、かれこれ70時間近く冒険している。
ドラクエ9はシリーズ最高傑作だとおもう。かつてドラクエに酔ったときと同じ、懐かしい感覚に浸っている。小さい画面の中にめくるめくような冒険の世界の広がりをイメージできる。メインとなるキャラに自己投影し、物語の主役になりきっている。
ドラゴンクエストの生みの親、堀井雄二はシリーズ発売から20年以上を経て最高傑作を完成させた。自家薬籠中というのはまさにこういうことをいうのだろう。プレイヤーの泣き所をすべて知り尽くして作品に反映させている。最新のCG技術を駆使しているのにその技術に溺れていないことも素晴らしい。
最近のゲームはやたら3Dに頼り、リアルさを追求しすぎる。3D画面が激しく揺さぶられると船酔いを起こすオヤジは、これには閉口するほかない。実写さながらのリアル表現は最初驚くがすぐに飽きる。むしろ、イマジネーションを喚起しないのでゲームの奥行きが出てこない。
こういう測定しにくい要素を、堀井は見事に掴みきり、ゲーム製作に生かしている。これは、デジタルの中から生まれるアナログの要素を抽出する、ある種きわめて特殊な職人芸ともいえる。
こういう能力をもった人はデジタル化し続ける現代社会には希な存在である。そしてそれだけに社会に重用される。マン・マシンインターフェイスを構築することや、たんにSE的な能力とは少し異なるように思う。
もっと深いところで人間を知っていなければ、ゲームやインターネットという仮想空間に人の居場所を築くことはできない。堀井のもっている職人技とは、今後も増え続け社会に必要とされる仮想社会を構築するのに無くてはならない能力なのである。この能力、この仕事をなんと呼ぼうか。ゲームデザイナーでは充分に言い表せない。すこし長いが仮想社会設計士なんていうのはどうだろう。
グーグル「lively」がもたらす仮想社会のカンブリア爆発
ひところ話題となったセカンドライフは低調なままだが、Googleの仮想社会はどうなるだろう。ネットの仮想社会の決定的な弱点は手持ちぶさたなことだ。「いったいなにをせよ」というのか。人間とは意外にも受け身の存在なのだ。目的もなく他人とコミュニケーションを取ろうと思う人はたぶん少数派だ。
堀井雄二が仮想社会を構築したらどんな世界を作るだろう!!
追伸:すれ違い通信はいっこうに繋がらず。高山では無理なのか??
Posted by たまゆらゆら at 17:40│Comments(0)
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