2009年09月11日
産業が環境を守るのだ!
温室効果ガス25%削減に大賛成。是非実現してもらいたい。鳩山さんをあまり好きでないと書いたが、この大胆な発言でちょっと好きになった。
◆「25%削減」閣僚・産業界は経済打撃懸念
産業界の多くは反発しているが、どのみち今のままの産業構造のあり方では、中国をはじめ新興国の追い上げにあって国際競争力を失い、惨めな敗北を喫することは明白。
むしろ環境に配慮した高いハードルを設けることで、環境技術の発展を促し、企業の国際競争力を高めることになると思っている。また企業イメージやブランディングも高まる。「環境に優しい」ことが世界の人々の共通の価値として定着していくからだ。MADE IN JAPANは「環境に優しい」・「サスティナブル」であると新たな付加価値が生まれる。
もちろんコスト高になって価格競争力を失う企業もあるだろうが、全体でみればそれほど深刻にはならない。かえって様々な環境技術を習得することで新たな産業分野を開拓していく可能性の方が高い。だから長い目で見れば、「25%削減」は日本の産業にはプラスになると思う。
「産業は環境に優しくなければならない」。声に出して言ってみれば至極当然のことなのだがいまだ実現はされていない。国内では経済産業省と環境省は別の行動原理をもち時に相反した見解を示す。しかし、そう遠くない将来には環境産業省として統一されてほしい。次世代の産業のコメは環境技術にあるばかりでなく、産業こそが環境を守る主役となる社会になってもらわなければいけない。
いま未来の人類が安定して生存できるかどうかの重大な瀬戸際にある。温暖化をくい止めなければ100年先の地球環境は悲惨なことになるだろう。先進国の一員としてこの政治表明は極めて正しい。排出権取引はマネーゲームだ! ヨーロッパの陰謀だ!とのたまう方もいらっしゃるが、そんなところに責任転嫁させても、温暖化防止をくい止めることはできない。
未来の人類に責任を持つこと、持続可能な社会を実現することは最早、現在の我々日本人の使命だと思う。これを避けて未来を語るなど極めて空疎。なんの価値もない。
「25%削減」に自動車産業がなぜ強く反発するのか? この削減目標ではガソリン車は市場から完全に排除される。ハイブリッドでさえ怪しい。燃料電池車は間に合うだろうか? このまま削減目標が進めば、電気自動車が主流となることを指し示していると自動車業界は受け取っているのだ。

電気自動車が全盛となってしまっては現在の自動車業界の産業構造は維持できない。バッテリーとモーターさえ揃えば、それこそ誰でも自動車産業が興せる。電気自動車の最大の弱点である航続距離の短さは徐々に克服されつつある。構造が単純なだけに価格的にも優位だ。その上で環境優位となれば主役の座を奪うのは時間の問題だろう。
自動車産業最大の危機がいま訪れている。鳩山政権の施策は結果としてその危機を拡大していくことになる。世界のトヨタやホンダはこの危機を乗り越えられるだろうか? 2020年に産業の主役でいられるだろうか?
いずれも世界に誇れる日本のエクセレントカンパニーである。ピンチをチャンスにできる高いポテンシャルがあると信じたい。
◆「25%削減」閣僚・産業界は経済打撃懸念
産業界の多くは反発しているが、どのみち今のままの産業構造のあり方では、中国をはじめ新興国の追い上げにあって国際競争力を失い、惨めな敗北を喫することは明白。
むしろ環境に配慮した高いハードルを設けることで、環境技術の発展を促し、企業の国際競争力を高めることになると思っている。また企業イメージやブランディングも高まる。「環境に優しい」ことが世界の人々の共通の価値として定着していくからだ。MADE IN JAPANは「環境に優しい」・「サスティナブル」であると新たな付加価値が生まれる。
もちろんコスト高になって価格競争力を失う企業もあるだろうが、全体でみればそれほど深刻にはならない。かえって様々な環境技術を習得することで新たな産業分野を開拓していく可能性の方が高い。だから長い目で見れば、「25%削減」は日本の産業にはプラスになると思う。
「産業は環境に優しくなければならない」。声に出して言ってみれば至極当然のことなのだがいまだ実現はされていない。国内では経済産業省と環境省は別の行動原理をもち時に相反した見解を示す。しかし、そう遠くない将来には環境産業省として統一されてほしい。次世代の産業のコメは環境技術にあるばかりでなく、産業こそが環境を守る主役となる社会になってもらわなければいけない。
いま未来の人類が安定して生存できるかどうかの重大な瀬戸際にある。温暖化をくい止めなければ100年先の地球環境は悲惨なことになるだろう。先進国の一員としてこの政治表明は極めて正しい。排出権取引はマネーゲームだ! ヨーロッパの陰謀だ!とのたまう方もいらっしゃるが、そんなところに責任転嫁させても、温暖化防止をくい止めることはできない。
未来の人類に責任を持つこと、持続可能な社会を実現することは最早、現在の我々日本人の使命だと思う。これを避けて未来を語るなど極めて空疎。なんの価値もない。
「25%削減」に自動車産業がなぜ強く反発するのか? この削減目標ではガソリン車は市場から完全に排除される。ハイブリッドでさえ怪しい。燃料電池車は間に合うだろうか? このまま削減目標が進めば、電気自動車が主流となることを指し示していると自動車業界は受け取っているのだ。

電気自動車が全盛となってしまっては現在の自動車業界の産業構造は維持できない。バッテリーとモーターさえ揃えば、それこそ誰でも自動車産業が興せる。電気自動車の最大の弱点である航続距離の短さは徐々に克服されつつある。構造が単純なだけに価格的にも優位だ。その上で環境優位となれば主役の座を奪うのは時間の問題だろう。
自動車産業最大の危機がいま訪れている。鳩山政権の施策は結果としてその危機を拡大していくことになる。世界のトヨタやホンダはこの危機を乗り越えられるだろうか? 2020年に産業の主役でいられるだろうか?
いずれも世界に誇れる日本のエクセレントカンパニーである。ピンチをチャンスにできる高いポテンシャルがあると信じたい。
Posted by たまゆらゆら at 03:13│Comments(0)
│環境・エコロジー