2009年08月10日
脱法ドラッグの前に現行法では立ち向かえない
押尾学、酒井法子と連続して芸能人が捕まった。二人とも麻薬がらみだが両者に直接的な関係がないことからも芸能界の麻薬汚染の闇が相当に根深いことがわかる。

押尾学の事件で亡くなった女性が飛騨市出身だったことも衝撃だったが、酒井法子の覚醒剤には正直ショックだった。清純派アイドルで良妻賢母の代表のような存在だっただけにそのギャップがいまだに埋めきれない。本人の立場だったら本来の自分と違う者を演じなければならないギャップに苦しんだということになるのかもしれない。
芸能界のみならず一般社会へも麻薬・ドラッグの薬物使用は広がっており、学生や主婦も例外ではなくなった。住宅街で堂々とイラン人が覚醒剤を売っていたり、ネットでも購入できてしまうなど以前と比べて格段に入手が容易になってきている。ダイエットの目的で購入する場合もあるそうだが、多くは心の鬱屈を晴らすために使われるという。
MDMAなどはアメリカのドラッグカルチャーの所産で、レクリエーション・ドラッグとして濫用され続けている。このレクリエーション・ドラッグは、化学組成を巧妙に組み替えて法的に取り締まりようがない化学物質に合成されて登場してくる。デザイナードラッグ、あるいは脱法ドラッグと呼ばれる。だからといっても、用法・用量を誤れば死亡に至るケースがあり、なおかつ中毒性が高いなど違法ドラッグと同等かそれ以上の危険性をはらんでいる。MDMAも最初の頃は法的に取り締まれなかった。アメリカでは使用が拡大してから10年近く経過してようやく違法ドラッグに指定された経緯がある。日本でも法的規制が後手後手になっている感は否めない。
デザイナードラッグ・脱法ドラッグは今後も化学的組成を変えて次々に登場してくることだろう。脱法ドラッグは違法でないことから合法ドラッグ、場合によっては遵法ドラッグとさえ呼ばれる。これではその使用を奨励しているかのように誤解する者まで現れるだろう。このような状況の中で、いち早く法的な規制をかぶせ、脱法ドラッグの拡大防止を行える法律の大胆な試みが待ち望まれる。
オランダは最も先進的な法的規制を行っていると思う。ドラッグをソフトとハードに分類し、ソフトドラッグのうちマリファナなどはほぼ合法化してしまっている。この措置は犯罪組織などの資金源となりやすく、健康被害が深刻になるハードドラッグの拡大を防ぐ狙いだそうだが、一定の効果を得られているという。新興国や発展途上国がひたすら厳罰化することと比べると対照的な取り組みといえる。
世界的な基準に照らせば、酒やたばこ、コーヒーまでがドラッグに分類される。これは精神になんらかの高揚感をもたらす効果があるからだ。もちろん、違法ではないのでこれらこそ遵法ドラッグと呼ばれていい。ただし、たばこは近い将来違法になる可能性がある。日本人の一般的な感覚では麻薬・ドラッグはただひたすらに悪。酒・たばこはストレス解消、コーヒーは目覚ましに必要不可欠ということになる。しかし、そんなに遠くない将来、あまりに単純なこの線引きに是正が迫られ、麻薬・ドラッグに対してより実際的な見方に変更されるかもしれない。
ドラッグ・麻薬はなぜいけないのか? なぜ、法的に禁止しなければいけないのか? 簡単に言えば、その依存性・毒性の高さが人体に害を与えるからであり、ひいては社会に悪影響を及ぼすからだ。
もし、健康を損なうことがないドラッグが合成されたならば、適正な用法が守られることを条件に、合法化されても問題はないはずだ。自殺者3万人超となった日本に、この合法ドラッグが福音をもたらすかもしれない。鬱を軽減し多幸感があり、他者との連帯感を高めるドラッグがあれば、仮にそれが錯覚・幻想であったとしても自殺をくい止めることができるだろう。
違法な薬物使用が横行する社会は確かに問題だが、自殺者があとを絶たないことの方が遙かに問題だ。人の心が荒んでしまう現代日本。この生きづらい社会を一刻も早く変革することが、根本的な解決策であることはいうまでもない。

押尾学の事件で亡くなった女性が飛騨市出身だったことも衝撃だったが、酒井法子の覚醒剤には正直ショックだった。清純派アイドルで良妻賢母の代表のような存在だっただけにそのギャップがいまだに埋めきれない。本人の立場だったら本来の自分と違う者を演じなければならないギャップに苦しんだということになるのかもしれない。
芸能界のみならず一般社会へも麻薬・ドラッグの薬物使用は広がっており、学生や主婦も例外ではなくなった。住宅街で堂々とイラン人が覚醒剤を売っていたり、ネットでも購入できてしまうなど以前と比べて格段に入手が容易になってきている。ダイエットの目的で購入する場合もあるそうだが、多くは心の鬱屈を晴らすために使われるという。
MDMAなどはアメリカのドラッグカルチャーの所産で、レクリエーション・ドラッグとして濫用され続けている。このレクリエーション・ドラッグは、化学組成を巧妙に組み替えて法的に取り締まりようがない化学物質に合成されて登場してくる。デザイナードラッグ、あるいは脱法ドラッグと呼ばれる。だからといっても、用法・用量を誤れば死亡に至るケースがあり、なおかつ中毒性が高いなど違法ドラッグと同等かそれ以上の危険性をはらんでいる。MDMAも最初の頃は法的に取り締まれなかった。アメリカでは使用が拡大してから10年近く経過してようやく違法ドラッグに指定された経緯がある。日本でも法的規制が後手後手になっている感は否めない。
デザイナードラッグ・脱法ドラッグは今後も化学的組成を変えて次々に登場してくることだろう。脱法ドラッグは違法でないことから合法ドラッグ、場合によっては遵法ドラッグとさえ呼ばれる。これではその使用を奨励しているかのように誤解する者まで現れるだろう。このような状況の中で、いち早く法的な規制をかぶせ、脱法ドラッグの拡大防止を行える法律の大胆な試みが待ち望まれる。
オランダは最も先進的な法的規制を行っていると思う。ドラッグをソフトとハードに分類し、ソフトドラッグのうちマリファナなどはほぼ合法化してしまっている。この措置は犯罪組織などの資金源となりやすく、健康被害が深刻になるハードドラッグの拡大を防ぐ狙いだそうだが、一定の効果を得られているという。新興国や発展途上国がひたすら厳罰化することと比べると対照的な取り組みといえる。
世界的な基準に照らせば、酒やたばこ、コーヒーまでがドラッグに分類される。これは精神になんらかの高揚感をもたらす効果があるからだ。もちろん、違法ではないのでこれらこそ遵法ドラッグと呼ばれていい。ただし、たばこは近い将来違法になる可能性がある。日本人の一般的な感覚では麻薬・ドラッグはただひたすらに悪。酒・たばこはストレス解消、コーヒーは目覚ましに必要不可欠ということになる。しかし、そんなに遠くない将来、あまりに単純なこの線引きに是正が迫られ、麻薬・ドラッグに対してより実際的な見方に変更されるかもしれない。
ドラッグ・麻薬はなぜいけないのか? なぜ、法的に禁止しなければいけないのか? 簡単に言えば、その依存性・毒性の高さが人体に害を与えるからであり、ひいては社会に悪影響を及ぼすからだ。
もし、健康を損なうことがないドラッグが合成されたならば、適正な用法が守られることを条件に、合法化されても問題はないはずだ。自殺者3万人超となった日本に、この合法ドラッグが福音をもたらすかもしれない。鬱を軽減し多幸感があり、他者との連帯感を高めるドラッグがあれば、仮にそれが錯覚・幻想であったとしても自殺をくい止めることができるだろう。
違法な薬物使用が横行する社会は確かに問題だが、自殺者があとを絶たないことの方が遙かに問題だ。人の心が荒んでしまう現代日本。この生きづらい社会を一刻も早く変革することが、根本的な解決策であることはいうまでもない。
Posted by たまゆらゆら at 01:47│Comments(2)
│時事ネタ
この記事へのコメント
また訪問させて頂きます。お邪魔しました。
Posted by スパイスゴールド at 2010年01月23日 16:11
また訪問させて頂きます。お邪魔しました。
Posted by 合法ハーブ at 2010年01月27日 14:40